Charter / BRAZIL JAPAN Inc.

ブラジルと日本のかけはし

 現在、世界中で地球規模の重要な課題が山積しており、特に、環境問題、食料問題、先進国における少子高齢化による経済・福祉問題、途上国における経済格差問題などに関して、世界各国が協同で問題を解決しようとする取り組みが増えている。また、国境を越えた人やものの流れが一般的なものとなりつつある現在、都市部をはじめ地方部においても国際化が進んでおり、より魅力的な文化、経済、環境などを求めた世界的な交流が活発化している。このような国際化の進展には、自らのアイデンティティを保ちながら文化の多様性を尊重することが重要であり、各国や地域がそれぞれ固有の文化を維持しながら発展させ、それを互いに理解しつつ新しい知を作り出していくこと必要である。

 中でも地理的に反対に位置するブラジルと日本の交流は、さまざまな社会的情勢を背景に年々重要性が増している。日本とブラジルの交流が本格的に行われるようになった日本人移民は、1908年(明治41年)、最初の移民781名を乗せた笠戸丸がサントス港に入港したのにはじまり、1941年(昭和16年)のブエノスアイレス丸までの33年間で、188,986名となった。これらの日本人移民が今日のブラジルの発展に大きく貢献し、その活躍は多岐にわたっている。一方で、4世、5世の世代まで拡大した日系人社会では、日本の伝統文化の継承、日本で就労する日系ブラジル人の増加に伴うブラジル日系人社会の拡散化等の課題として顕著になっている。

 そこで、ブラジルジャパン有限会社は、「ブラジルと日本のかけはし」として活動することを目的に海外への移住・永住・帰化・留学のコンサルティング及び斡旋、翻訳及び通訳、国内外の芸能・スポーツに関する興行、市場調査、外国語会話教室、健康食品の販売及び輸出入、サッカー等のスポーツ衣料品・日用品雑貨・インテリア用品・伝統工芸品・民芸品の販売及び輸出入等の事業と通じて、ブラジルと日本の文化、経済等の交流の一層の普及、その発展に資する調査、研究や国際交流事業を実施することによって、両国の経済の発展と国民生活の質的向上にいささかなりとも貢献していきたいと念願し設立するものである。

  1895年(明治28年)、パリにおいて日本側全権・曽禰荒助とブラジル側全権・ガブリエル・アルメイダにより日伯修好通商航海条約が調印され、ブラジルと日本の国交樹立から100年以上が経過するが、両国間の経済交流や文化交流の可能性は高く、中小企業レベルでの交流は、今後、積極的に展開されるものと思われる。消費者により身近な流通経路を確立し、両国の企業団体やその他の組織の支援を得て、弊社の理念を実現したい所存である。

以上

2006年3月10日





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