CAPOEIRA / BRAZIL JAPAN Inc.

Capoeira / カポエイラ

カポエイラは、アフリカからブラジルへ奴隷として連れてこられた黒人たちが、主人の虐待から身を護るための護身術に端を発するといわれています。ただ、護身術の練習をカモフラージュするために今日のダンスのような形態になったのか、もともと遊びだったものが護身術としても用いられるようになったのかはよく分かっていません。世界的に広まったカポエイラは、現在、スポーツ・格闘・ダンス・武術・文化・音楽・遊びの融合体として世界中の人に愛されています。

素早くて複雑な動きがカポエイラの特徴であり、それらの動きの多くは地面に沿ったり、逆さまであったりします。時々、曲芸的な技も見せることがあります。他の格闘技と異なるところは音楽にあわせて戦うことです。

Regional e Angola / ジォナウとアンゴーラ



ヘジォナウ (Regional) は、メストゥレ・ビンバ(Mestre Bimba 本名:Manoel dos Reis Machado)が創始者といわれる流派で、格闘技としての要素が強く、激しいアクロバティック的な動きが特徴です。 相手を倒すための技も多く、練習方法も体系立てられていて、格闘技として確立しています。 メストゥレ・ビンパは、奴隷の文化からのカポエイラの地位を向上させた功労者の一人といわれており、中流階級の白人の子弟も多く、カポエイラを世界的に広めた人でした。


アンゴーラ (Angola) は、メストゥレ・パスチーニャ(Mestre Pastinha 本名:Vicente Ferreira Pastinha)が創始者といわれていますが、 特定の創始者がなく、ヘジォナウ (Regional) の登場以降に、それに対抗する概念として出てきた流派ともいわれています。ヘジォナウ (Regional) と対照的に激しい派手な動きはせずに、儀式的でゆったりした動きが特徴です。 ホーダへの入り方、タイミング、相手との入れ替わり方などに細かいルールがあり、ビリンバウの指揮に従うというのが共通の要素となっています。 いくら身体的・技術的に優れていても、ルールを尊重せず、武術としての礼のない者は評価されません。